2024年6月5日TOP-contents ライフキャリア

「早く産んだほうがいい」重みの違い

私は35歳のときに、独身、子供のいない状態で、単身でスタンフォード大学に研究留学をしました。

内心、「このままで結婚や出産できるのだろうか?」と心配しながらの渡米でした。



子供が欲しかったけれど、授かれなかった先輩

留学先の教授は60代の女性で、流産の経験もある

『子供が欲しかったけれど、産めなかった人』でした。



留学生活しょっぱなから、ことあるごとに

「Satokoは子供が欲しいの?」とよく聞かれ、

"Freeze your egg!!"と卵子凍結の話をされたり、

「留学中に妊娠してもいいのよ」と言われたりしました。






男性の上司が言ったら、ハラスメントで引っかかりそうですが(笑)

でもそれは一方的に

「今は産むな」とか

「もういい年なんだから、早く結婚して子供を産め」

というおじさん上司と言葉の重みが全く違いました。



私はその後、留学中に妊娠し、留学修了直後に出産しました。

その時期は妊娠するタイミングとしては、一般的にあまり褒められたものではなかったと思いますが

その教授は涙を流して喜んでくれました。




その後、第二子不育で結果的に一人しか産めなかったので

だからこそあの時、背中を押してくれたことに今でも感謝しています!!

うちの教授、おせっかいだなぁと思ったんです(笑)

でもあのおせっかいがあったから、私は子供を産むことができたんだなぁと

今振り返って思います。



AYA世代がんサバイバー

また、私は若くしてがんになった方とお話をすることがあります。

乳がん治療の影響で、妊娠できなくて悩んでいる方のお話も聞いていますが

この間、30代後半で子宮頸がんになり

子宮をとる手術をすることになった助産師さんとお話をしました。



「私は助産師ですが、夢の出産も母乳育児も経験できませんでした。

だから、みんなに早く産んだほうがいいよーって伝えています。」



これもまた言葉の重みが全く違いますね。






私も妊孕性についての知識を持ちながらも、結局妊娠、出産が遅くなってしまったので

一方的に「早く産んだほうがいい」とはとうてい言えません。



でも流産を経験した際

「年齢のせいだ」と言われるたびに

どうしても自分を責める気持ちがありました。



あるポイントを過ぎると

妊活に残された時間はわずかなことに気づき、急に年齢での焦りを感じ始めます。

そして、これ、けっこう辛いんですね。



流産のピアサポート活動をしていると、同じ悩み、焦りをもつ方が

いかに多いかを気付かされます。



だからこそ、10-20代の皆さんには

あらかじめ妊娠、出産にはリミットがあるということを知っておいて

パートナー選びや仕事とのバランスも

考えていって欲しいと思います。





どうしても他人事感の出てしまう、おじさんと違って

苦労しまくった先輩だからこそできるおせっかいを、私も時々していこうと思います!!