助産雑誌連載3回目は「AYA世代の乳がんの特徴と妊孕性温存」
こんにちは!乳腺放射線科医のSatokoです。
1月から助産雑誌でスタートした連載「実践的おっぱい講座」
3回目は「AYA世代の乳がんの特徴と妊孕性温存」についてまとめました。
20代後半から30代前半にかけて、乳がん手術件数の多い病院で過ごした私。
少し年上の方で乳がんになった方を見ると、ショックでしたし、
また乳腺外科と産婦人科で行われる、妊孕性温存のカンファレンスも興味があったので
参加したり、サマリーを見せてもらっていました。
なんというか完全に自分ごとだったんです!!
でも私放射線科医なので、この情熱を披露するところがなかったのですが
今回機会をいただき、7ページにまとめることができました。
アウトライン
AYA世代の疫学
AYA世代乳がんの特徴
乳がん治療と妊孕性の低下
- 化学療法による卵巣機能障害
- ホルモン療法期間の加齢(卵巣予備能の低下)
乳がんと妊孕性温存療法
妊孕性温存療法の情報提供における課題
妊孕性温存をするかどうかの決定は困難を極める
妊孕性温存における意思決定支援
サバイバーシップへの継続的な支援
助産雑誌 2024年6月号 P299-305
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※該当ページは、医書.jpサイトからもお読みいただけます。
先日、日本の合計特殊出生率が1.20と過去最低になったとニュースで取り上げられていましたね。
子供が産みたくても産めない理由として、お金の問題ばかり取り上げられているように思いますが
若くしてがんになった場合、欲しくてもできない、またそういったことを言い出せない雰囲気がある、とよく聞きます。
この妊孕性温存についての情報提供には、地域格差、病院格差のあるのが現状です。
プレコンセプションケアも関係しますので、是非助産師さんにも知っておいてもらいたい知識です。
また情報リンクまとめについてはこちらのブログもご覧ください。
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