
お腹の赤ちゃんを亡くされた方へ
Pregnancy Lossを一人で抱えていませんか?
お腹の赤ちゃんを急に失った悲しみに寄り添い、心をケアする体制が
まだまだ整っていません。
あなたの声を聞き、一緒に必要なサポートを考えていきたい。
私も経験者の一人です。

3度のPregnancy Lossを経験して
私は37歳で第一子を授かり、その後、年の近い第二子を望んでいました。
しかし2020年から2021年にかけて、流産、子宮外妊娠(異所性妊娠)、そして再び流産と、3人の赤ちゃんを立て続けに亡くしました。
それぞれが深い悲しみを伴う出来事でしたが、特に3回目のときには心身ともに限界を迎え、日常生活さえままならないほど落ち込みました。
「流産はよくあること」「子宮外妊娠も珍しくない」——頭ではわかっていても、いざ自分が経験すると、耐えがたい苦しみでした。
「どうして私ばかり…」「やっぱり年齢のせいだ(当時38歳)」と、何度も自分を責めてしまい、
アメリカで、しかもコロナ禍という孤独な環境の中、ひとりオイオイ泣いていました。
この経験を通して、私はさまざまな現実に直面しました。
・多くの女性が経験しているにもかかわらず、心のケアがほとんど提供されていないこと
・「話すこと」自体にタブー感があり、語る場が少ないこと
・まわりの人がどう反応していいかわからず、かえって孤立感が深まってしまうこと
・善意からの言葉に、傷ついてしまうこともあること
このような経験から、同じ思いを抱える人が、少しでも安心して話せる場所をつくりたいと強く願うようになり、ピアサポートの活動を始めました。
教養と看護(日本看護協会出版会)
「女性医師×経験者が考えるペリネイタルロス」全10回の連載を終えました!
連載「女性医師×経験者が考えるペリネイタルロス」全10回まとめと振り返り
日本看護協会出版会のウェブメディア『教養と看護』で、2024年7月から始まった連載「女性医師×経験者が考えるペリネイタルロス」の最終回が本日公開されました! 私がペリネイタルロス(流産・子宮外妊娠)を経験したのは、202 […]
Pregnancy Loss
ピアサポート+

妊娠中に赤ちゃんを亡くされた方を対象に、2ヶ月に1回、オンラインでピアサポートグループを開催しています。
最近経験して気持ちの行き場がない方、かなり前に経験したけれど、消化できていない方
泣いたり、話したり、聞いたり、なんでもよし
ご都合の合うタイミングで参加していただければ、と思います。
ピアサポート(※1)のファシリテーターは、米国ナースプラクティショナーの小谷祥子さん、米国ホスピスソーシャルワーカー、グリーフ(※2)カウンセラーのEriko Oba Danieleさんと私の3人。全員が医療従事者です。
参加した方にプラスの方向に向かっていけたら、という想いを込めて「Pregnancy Lossピアサポート+」と名付けました。
過去のピアサポートの様子は以下からご覧ください。
ピアサポート+を終えて
ピアサポートグループ
オンライン 参加費無料
- 奇数月の第3週の土曜日
(日本は翌日曜日)
- 時間:50分
[カリフォルニア時間]
14時〜
[日本時間]
標準時:朝7時〜
サマータイム:朝6時〜
※ファシリテーターの都合により、日時変更の可能性もあります。 ご了承ください。 - 参加人数:5名まで
定員に達し、登録できない場合には info■satokofox.com までご連絡ください。次回優先的に参加できるよう配慮させていただきます。
(■を@に変えてお送りください)
※1 ピアサポートとは?
peer (仲間)同士の助け合い 同じ問題を抱える者が集まり、自分の体験や気持ちをシェアし、お互いに支えあう活動。
※2 グリーフとは?
grief 大切な人を失った時の悲しみ。 日本語で「悲嘆」と訳されていることが多いですが、 Pregnancy Lossの会の中でえりこさんが「行き場を失った愛」と表現してくれてしっくりきました。
ピアサポート+のファシリテーターをご紹介します。
ピアサポート+参加者のご感想をまとめています。
One on One セッション
個別でのご相談は、有料にて承っています。詳細はお問い合わせください。
お話会「レインボーベビーには会えなかったけど」を終えて
自分のケジメのためにも、4月の一時帰国中にやろうと決めたお話会 ストーリーズで流したところ、すぐにお申し込みが入りました。 参加登録された方のお名前を確認すると、友人の名前でちょっとびっくり! 連絡をとってみると とのこ […]
Pregnancy Loss ピアサポート+ 特別編
流産後、どういうサポートが必要か話そう!
3年ぶりの日本一時帰国の際に「流産後、どういうサポートが必要か話そう!」というお話会を行いました。
本当にたくさんの方のコメントをいただき、学ぶことが多かった一方で、まだ流産に対してのサポート/ピアサポートが足りないことや認知度の低さを再認識いたしました。
皆さまのコメントありきの会ではありましたが、私が話した内容と岡山大学の片岡先生のお話を含めたものをYouTubeにて一般公開しています。
是非ご覧ください!
Pregnancy lossと向き合って
〜流産・子宮外妊娠〜 対談セミナー

アーカイブ動画をご覧いただけます。
ご興味ある方は下記よりお申し込みください。

自分の気持ちを書き綴っていたブログを通じて、たくさんの方が同様の辛い気持ちを抱えて生きていることを知りました。次第に私のこれらの辛い経験も、誰かの役に立てることに変換できれば、と思うようになり、勇気を出して2021年12月にオンラインで「Pregnancy lossと向き合って〜流産・子宮外妊娠〜」という会を主催しました。号泣して収拾がつかなくなっても困ると思い、経験者であり、ピアグリーフカウンセラーの祥子さん、グリーフカウンセラーのえりこさん、司会の裕子さんに手伝ってもらいながら無事終えることができました。
[お話した内容]
- 稽留(けいりゅう)流産
- セーフアボーション(安全な中絶・流産)
- 子宮外妊娠
- 赤ちゃんを失った直後の心得
- グリーフケア あなたのせいではないこと
- 妊娠をシェアするかどうか
- パートナーとの関係性
- 周囲の人からの言葉がけ
- コメント紹介
- 上の子供に自分が悲しい姿を見せていいのか?
参加された方の声
流産後に気持ちの落とし所が見つけられないままでしたが、この会に参加してとても救われた気分になりました。 皆さんの温かい優しさに、悲しい涙ではない涙が溢れてきました。
まだ体験から日の浅い中で名前や顔を出しながら、こういう話をすることの勇気に感動しました。
私は助産師で、流産した方にいつもどのようにお声をかけたらよいのか、どんな事を必要とされているのか悩んでいました。助産師になる前の学生のうちから授業でこのようなお話を聞く機会があったら良いと思いました。
こういった内容を語りやすくなればいいな、と思います。流産のグリーフケアについてはまだまだ認知すらされていないので、とりあえずまず認知が広がってほしいのと、 産婦人科にパンフレットなどがあればいいなと思いました(特に不妊治療を行っている クリニック)。
pregnancy lossの経験談をお聴きしたり、共有できる機会がなかなかないため、当事者である女性だけでなく、寄り添って支援したいと思っている産婦人科医や助産師等にとっても必要な機会であると思いました。
医療者である前に、ひとりの女性であること。ありのままの感情に正直でいらっしゃる姿に、勇気をいただきました。
私は流産後の妊娠で生まれ、幼少期から母の悲しみをずっと感じ続けてきました。だからこそ、そうした体験をもつ女性の心のケアが必要であると思ってきました。
ご自身の体験を含めた上で、祥子さんとえりこさんのお話/説明が入ることで、当事者以外の方にも自分事として受け取れる素晴らしい会だったと感じました。