2023年10月27日Information 乳腺放射線科医 活動報告

ブラジルの放射線学会で講演を行ってきました

10月12日から14日にかけて、ブラジルのリオデジャネイロで行われた、52nd Brazilian Congress of Radiology and Diagnostic Imaging (CBR23)に参加してきました。

日本医学放射線学会代表として行かせていただく、貴重で名誉な体験となりました。

何故私が行くことになったか?
何故推薦を受けて行こうと思ったかは、こちらのnoteにまとめてあります。

さて、私に課せられたタスクは講演4つ国際交流だったのですが
まず国際交流においては、日本に住んでいる日本人の先生よりはできる自信がありました。

いや、だって在米5年目だし、そもそも私は社交的な性格なので。



でも、英語で講演を4つこなすこと

聞こえも難しそうですが、実際やってみるとかなり大変でした。

直前まで日本に一時帰国している予定だったので
実家にいる空き時間に一生懸命準備をしましたが
結局7割くらいの出来で、ブラジルに向かうことに。

今までスライドの準備が間に合わなくて、ヒヤヒヤしたことは
何万回もありましたが、今回もかなりやばい。。。

成田→サンノゼで9時間。
自宅に一泊し、サンノゼ→ヒューストンで4時間、ヒューストン→リオデジャネイロで10時間
という過酷なフライトスケジュールをこなした後

疲れているのに、リオデジャネイロの半日観光を楽しみ(笑)
その後学会会場となるホテルにチェックイン。

CBRの運営側の先生、他のinternational speakerの先生との交流には
毎回顔を出しながら、発表まで準備を進めました。

International Forum

GLOBAL PERSPECTIVES IN ONCOLOGIC IMAGING - THE ROLE OF IMAGING IN CANCER
PREVENTION AND EARLY DETECTION ACROSS VARIOUS RADIOLOGY SUBSPECIALTIES

産婦人科領域のメキシコから来たDrの後に、2演題続けての発表

不思議と全く緊張することなく、終わらせることができ



ディスカッションも乗り切りました。

Breast Imaging Session

丸2日縦でずっと行われており、放射線学会でこんなに乳腺の分野を取り上げるのは
珍しいと感じました。

だからこの領域で呼ばれたのもきっとあるのでしょう。

午前と午後に一つずつ発表しました。


1日目に比べると、言葉に詰まってしまった場面がありましたが
要所要所でウケましたね!

他の演題でダントツ面白かったのが、トランスジェンダーの方の乳腺疾患をどう取り扱うか

街を歩いていて感じたのが、ブラジルにはトランスジェンダーの方が多いということ。

体も大きく、派手なので目立つのもあるのですが、やはり人口の2%と多い国にランクインされるらしいです。

したがって、ホルモン注射をした乳腺にどのような変化が起こるのか?それをどうマネージメントしていくのか?

日本では中々取り上げられないテーマだったのと同時に
発表したDrがめちゃめちゃ面白くて、エネルギッシュな方だったのが、すごく印象に残りました!


Breast ImagingのセッションをオーガナイズしたDrたちとも交流を深め

最後のセッションで一緒だった、イタリア人のDrは

私が"Ola〜"と瞬間に「この人と友達になりたい!」と思ってくれたらしく

その後お茶をしてディナーも一緒に食べました。



帰りにイグアスの滝により

飛行機を間違え、乗り遅れ

コロナをもらって帰りましたが

総じてとても楽しい経験をすることができました。

アドバイスをしてくれた先生や

心置きなく行かせてくれた家族に感謝の気持ちでいっぱいです。

どうもありがとうございました!