2022年4月2日TOP-contents その他

はじめまして!



私は乳腺(胸・おっぱい)の画像診断を専門にする放射線科医です。


放射線科医はちょっと前まで全く認知されていなかったのですが、ドラマ「ラジエーションハウス」 のおかげで認知度が上がり、大変嬉しく思っています。


私は医学生の頃から女性の健康をサポートする科に興味があり、産婦人科をまず第一に考えたのですが、その後「乳がん」と「画像診断」に興味を持ったことから、乳腺放射線科医となりました。

様々な施設で乳がん検診の読影・説明を行ったり、また乳がん手術件数の多い大学病院で、乳がんになった方の術前診断や抗がん剤の効果判定、再発・転移のチェック、マンモグラフィガイド下の針生検を担当していました。

10年の臨床経験を積んだのち、2018年にスタンフォード大学の放射線科乳腺画像部門に研究留学をする機会をいただき、35歳で単身渡米しました。

留学後、なんの気なしに行った会で出会ったアメリカ人が私にベタ惚れになり(笑)、付き合うことになりましたが、留学は1年間の予定です。

「日本に戻らないといけないけど、この人とも一緒にいたい。そもそももう36歳だし、結婚もしたかったし子供も欲しかったし、これがラストチャンスかも、どうしよう。」

とハゲができるほど悩んだ末、残ろうと決めた頃、妊娠が発覚し、アメリカに残る決断を後押ししてくれました。

結婚し、アメリカでのラストネームがFoxになりました。

(私ちょっとキツネみたいな顔をしているので、いいラストネームになったなぁと気に入っています!)

そして臨月に最後の学会発表を終え、出産しました。

念願の家族を手に入れた私でしたが、産後アイデンティティクライシスに。

赤ちゃんは可愛いけれど、「これから仕事どうしよう」「今まで頑張ってきたのに」と、悶々とした毎日。

グリーンカードや家族の関係で帰国することも難しく、アメリカで医師免許を取り直すか、研究だけする道を選ぶのか。その2択しか思い当たりません。

幸い、遠隔画像診断の仕事を再開できましたが、その仕事にあまりやりがいを感じることができませんでした。

今まで勤務医として働いた経験しかなかった私ですが、オンラインで活動している方がたくさんいることを知りました。

コロナ禍でセミナーのオンライン化も急速に進んでいたこともあり、「そうか、自分でオンラインでやってみればいいんだ!」

立ち直りが早く、開き直ることも得意な私は、乳がん啓発のFBグループを作り、一般の方向けにセミナーを始めました。

オンライン上ではありますが、人と関わり、感謝され、毎日が充実していく実感が湧いてきました。


一方、年子でワイワイ育った私は、第1子を出産後間もなく第2子を欲しいと思うようになりました。

妊娠自体はするのですが、38歳のとき流産、子宮外妊娠、流産と、3度も立て続けにお腹の赤ちゃんとお別れをしました。

医師としての知識はあったけれど、いざ自分に起こると辛くてたまらず、「自分の年齢のせいだ...」と何度も自分を責めました。

この経験は自分にとって、辛く大きな大きなライフイベントでしたので、同じような経験をした方の何か役に立てれば、と思い、昨年勇気を出して会を開催し、ピアサポートグループも始めました。

今までと働き方は変わりましたが、「乳がんで亡くなる方を、ひとりでも減らしたい」という想いは変わりません。

私自身が乳がんリスクの高い年齢になってきていることで、今まで以上に、乳がん啓発や乳がんの画像診断の発展に携わっていきたいと思うようになりました。

またpregnancy lossの経験を通じて、「まさか私が」という感覚を痛感し、医療を提供する側から受ける側になって、思うところもたくさんありました。

「本当に求められていることは何なのか?」を形にとらわれず、色々な職種の方と一緒に考えていきたいと思っています。

医師というと、遠い存在に思われがちですが、私もひとりの人間で、かなり親しみやすい性格です(笑)。高齢出産ワーママとして、色々なことにもがきながら毎日を過ごしています。

乳がんもまさに『自分事』。

私も自分のためにも家族のためにも気をつけようと思っています。

また研究留学で、画像とデータのみを睨めっこする毎日から、出産、産後、流産の経験から

私はもっと人と関わった仕事、人に寄り添った活動がしたいと思うようになりました。

私自身が当事者だからこそ、同じ境遇にある女性の傍に寄り添ってサポートしたい。

私が医学生の頃にやりたかった女性の健康のサポートを回り回って、現在オンラインで行っているのです。

乳がんについて、流産について、何か心配なことがあったら、いつでもご連絡ください。

私はあなた、そしてあなたの家族の力になりたいです!

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