2026年9月5日Information TOP-contents ピンクリボン助産師アカデミー 活動報告

【開催報告】助産師のための「陥没乳頭の理解とケア」

2026年8月30日、オンラインセミナー「助産師のための 陥没乳頭の理解とケア」を開催しました!

お申し込みは49名、当日リアルタイムでご参加くださったのは30名でした。
8月の最後の日曜日の朝という貴重な時間に、これだけ多くの助産師さんが集まってくださったこと、本当に嬉しく思っています。

形成外科医と助産師、2つの視点から

今回は、形成外科医と助産師、お二人の講師をお迎えしました。

同じ「陥没乳頭」というテーマを、医療の視点と授乳支援の視点、両方から2時間かけてじっくり学ぶという、ちょっと珍しい組み合わせのセミナーでした。


手術の視点|東堂 暢子 先生(ナグモクリニック東京 形成外科)

まずは東堂先生から、陥没乳頭の見分け方やグレード分類、治療の実際について。

個人的に「これは知らなかった…!」となったのが、手術の保険適用は現状39歳までという話。授業でも研修でも習いませんでした。。
保険適応だと、片側25,000円で済むところが、保険がないと20-30万円になってしまいます。

第一子のときに授乳で苦労したお母さんが、「手術できる」と知らないまま40歳を過ぎて受診される――そんなケースも珍しくないそうです。だからこそ、早めに「手術という選択肢もあるよ」と伝えられることには、すごく意味があるんだなと感じました。

ちなみに、現在パートナーはいるのか、結婚、出産の意志があるのか、などは一切聞かれないそうです。

切開法と埋没法、2つの術式の違いや、実際の手術動画まで見せていただき、合併症や再発率、術後の授乳への影響まで、かなり具体的なところまでお話しいただきました。

授乳支援の視点|氷見 知子 先生(桶谷式乳房管理法研修センター・助産師)

続いて氷見先生から、陥没乳頭が母乳育児に与える影響と、産後早期からできる具体的な支援について、実際の事例も交えてお話しいただきました。

手術という選択肢は、事前の知識があってこそ活きるもの。でも、目の前に陥没乳頭のお母さんが来たら、実際どんな工夫ができるの? という現場のリアルな疑問に応えてくれる内容でした。

「形態的に直接授乳が難しくても、継続的な支援で授乳につながるお母さんは多い」というお話、現場で役立ちそうなTipsがたくさん詰まった、盛りだくさんの内容でした。
乳房の支え方、授乳姿勢の工夫、赤ちゃんを泣かせないタイミングの見極め方、そして何より「飲めない母親の心理」にちゃんと寄り添うこと。陥没乳頭でも時間をかけて授乳が確立していく事例には、感心するばかりでした。


どっちが正解ではなくて

「手術という選択肢を知ってほしい」という医療の立場と、「継続的な支援で授乳につながる方も多い」という授乳支援の立場。今回のセミナーは、どっちが正しいかを決める場ではなく、両方をフラットに知ったうえで、目の前のお母さんに何ができるかを一緒に考える――そんな時間になったんじゃないかなと思います。


短期間でアーカイブお申し込み、受け付けます

当日参加してくれた何人かから、「これ、すごく勉強になったから他の助産師さんにもシェアしたい!」という声をもらいました。

そのお声にお応えして、アーカイブ配信を単体でお申し込みいただけるページを作りました。当日参加できなかった方はもちろん、周りに「これ気になりそう」という助産師さんがいたら、ぜひ教えてあげてください。


※視聴期間は2026年10月31日までです。



終わりに

あらためて、セミナーにご参加・ご関心をお寄せいただき、ありがとうございました。
陥没乳頭って、実はすごく身近なのに、まとまって学ぶ機会があまりないテーマだと思います。
今日の学びが、皆さんの現場で「ひとつ引き出しが増えた」というきっかけになったら嬉しいです。


助産師さんが乳がんの勉強をすることで救える命があります

ピンクリボンスタディグループ

ピンクリボン助産師アカデミー

受診が遅れ、ステージが進行している妊娠・授乳期の乳がん授乳期乳がんの予後が悪いと言われています。
授乳期の乳がんを早期発見するために何かできることはないのか?と考え、助産師さんに特化した学習の場を提供し、継続的な学習をサポートしています。
一緒に学び、少しずつ社会を変えていきませんか?