2026年6月19日Breast Health Information TOP-contents イベント・セミナー情報 ピンクリボン助産師アカデミー

セミナー「陥没乳頭の理解とケア」のお知らせ

陥没乳頭は、デリケートな問題だからこそ人に相談しづらく、一般的な医療機関でも診療の機会が少ないテーマです。そのため、医療者であっても適切な判断が難しいことがあります。

授乳の場面では、母乳育児そのものを諦めてしまうお母さんも少なくありません。けれど、その一方で、産後早期からの継続的な支援によって直接授乳につながっていく方もいらっしゃいます。そして、「手術」という選択肢があることを知らないまま過ごしているお母さんもいます。

今回のセミナーは、形成外科医と助産師という異なる専門の視点から、陥没乳頭を「理解する」ことと「支える」ことの両方を、現場ですぐに使える形でお届けします。

助産師さんに知ってほしいこと

陥没乳頭は、決して珍しいものではありません。

報告によって幅はありますが、女性のおよそ2〜10%にみられ、妊娠中の女性では約1割という調査もあります。診療や授乳の現場で「よく見かける」という実感は、データの上でも裏づけられています。

それだけ身近で、しかもグレード(程度)に応じた治療法―手術という選択肢―があるにもかかわらず、治療やケアにつながらないまま過ごしている方が多いのも実情です。
「相談していいことだと思わなかった」「手術できると知らなかった」という声は、決して少なくありません。

見落とされがちなのが、年齢の問題です。

陥没乳頭の手術は、現状では日本の保険適用が39歳までとされています。

第一子のときに授乳が難しかった方が、「手術できる」と知らされないまま40歳を過ぎて受診される―そんなケースも実際にあります。だからこそ、乳頭ケアや産後の授乳支援に携わる助産師さんが、早い段階で「受診という選択肢」を伝えられることには、大きな意味があります。

同時に、手術だけが解決法ではありません。産後早期からの切れ目ない支援によって、直接授乳の道が開けていくお母さんも多くいます。医療と授乳支援、その両方を知っておくことが、目の前のお母さんに合った関わりにつながります。


このセミナーで学べること


■ 医療の視点から(東堂 暢子 先生)

  • 陥没乳頭とは何か――その定義と、乳房・授乳に起きること
  • グレード(程度)による分類と診断の考え方
  • 治療法の選択肢と、手術の実際(合併症や術後の注意点を含む)
  • 保険で手術を受けられる年齢の目安と、受診を勧めたいタイミング

■ 授乳支援の視点から(氷見 知子 先生)

  • 陥没乳頭が母乳育児に与える影響
  • 産後早期にできる、具体的な授乳支援のポイント
  • 授乳を諦めないための、切れ目ない継続的な支援
  • 事例を通して学ぶ、現場で活きる関わり方

講師紹介

東堂 暢子 先生(ナグモクリニック東京 形成外科)

陥没乳頭の定義・診断・治療について、形成外科の専門的な視点からわかりやすく解説します。

「手術という選択肢があること、そして保険で受けられる年齢には限りがあることを、助産師さんから伝えてほしい」――知らないまま機会を逃すお母さんを減らしたい、という思いを語っていただきます。

氷見 知子 先生(桶谷式乳房管理法研修センター/オケタニ母乳育児相談室 早稲田・助産師)

陥没乳頭のお母さんへの母乳育児支援を、これまでの経験に基づいて、事例も交えながら共有します。

「形態的に直接授乳が難しくても、継続的な支援によって授乳につながることは多い」――産後早期からの関わりの大切さと、支援方法を一緒に考える時間にしたい、という思いをお話しいただきます。

立場が違うからこそ、見えてくるもの

実はこのセミナーには、もうひとつの見どころがあります。それは、陥没乳頭への向き合い方に、専門によって「視点の違い」があるということです。

手術という選択肢を、知らないまま機会を逃さないでほしいー形成外科医の立場から

継続的な支援があれば、手術をしなくても直接授乳につながるお母さんも多いー助産師の立場から

どちらの声にも、お母さんを思う気持ちと、それぞれの現場で積み重ねた実感がこもっています。手術には合併症や再発もあり、すべてを解決する万能の方法というわけではありません。一方で、授乳支援だけでは届かない場面があるのも事実です。

このセミナーは、どちらが正しいかを決める場ではありません。ピンクリボン助産師アカデミーはニュートラルな立場で、それぞれの視点をフラットに受け取りながら、理解を深めていきます。

そのうえで大切にしたいのは、「では、目の前のお母さんに、いま何ができるのか」を一緒に考えること。知識を比べて終わりにするのではなく、明日からの具体的なケアへとつなげていく――それが、この2時間のゴールです。

開催概要

テーマ 助産師のための 陥没乳頭の理解とケア
日時 2026年8月30日(日)10:00〜12:00
開催形式 オンライン(Zoom)/ アーカイブ視聴可
講師 東堂 暢子(ナグモクリニック東京 形成外科)
氷見 知子(桶谷式・助産師)
参加費 3,500円(会員は追加料金不要)
対象 助産師、看護師、保健師など、このテーマに関心のある医療従事者
主催 ピンクリボン助産師アカデミー
お申し込みはこちら ▶
オンライン開催/アーカイブ視聴つき・会員は追加料金なし

早めにお申し込みいただくメリット

このセミナーには、お申し込みいただいた方だけの特典があります。当日をより実りある時間にするために、早めのお申し込みがおすすめです。

参加者特典
講師への「事前質問」ができます
お申し込みいただいた方限定で、講師への事前質問フォームをご案内します。日頃の疑問や、現場で悩んでいることなど、ぜひお寄せください。いただいた質問は、できる限り当日のプログラムに反映します。
※事前質問の受付締切:2026年8月9日(日)

こんな方におすすめです

  • 授乳支援で陥没乳頭への対応に迷ったことがある
  • 陥没乳頭の診断・治療や、手術という選択肢について整理して知りたい
  • 「手術が受けられる年齢」など、お母さんに伝えるべき情報を確かめたい
  • 産後早期からの授乳支援の引き出しを増やしたい
  • 医療と授乳支援、両方の視点をニュートラルに学びたい
  • 当日参加が難しいけれど、アーカイブでじっくり学びたい

終わりに

陥没乳頭は、人に相談しにくいテーマです。だからこそ、最初に出会う支援者が正しい情報を持ち、落ち着いて寄り添えることには、大きな意味があります。手術という道も、授乳支援という道も、どちらも「お母さんの選択肢を広げる」ためのものです。

当日は、明日からの現場で「ひとつ引き出しが増えた」と思っていただけるような時間にしたいと思っています。アーカイブ視聴もご用意していますので、ご都合がつかない方もどうぞご安心ください。

皆さまのご参加を、心よりお待ちしています。

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オンライン開催/アーカイブ視聴つき・会員は追加料金なし

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