フェムテックジャパンカレッジ記事監修「乳がんの早期発見につながる!乳房を意識した生活習慣のすすめ」
今回は、ブレスト・アウェアネス(乳房を意識した生活週間)の記事監修をさせていただきました。
あえて10月のピンクリボン月間ではない月に、公開されているのがポイントです(笑)!
記事はこちら↓
ブレスト・アウェアネス(乳房を意識した生活習慣)は、1990年代初めに英国で提唱され始めた概念で、近年日本でもその重要性が認識され、啓発活動が行われています。
ブレスト・アウェアネスには、4つのポイントがあります。
- 乳房の普段の状態を知る
- 乳房の変化に気をつける
- 乳房の変化に気づいたら、すぐ医師に相談する
- 定期的に乳がん検診を受ける(40歳になったら2年に1回マンモグラフィを)
乳がん検診に長年携わる身として、これらは非常に大切な情報がつまっていると思います。 しかし残念ながらブレスト・アウェアネスの認知度はかなり低く、一般女性ではわずか5%!!
もっともっと認知を広げる必要性があるため、このようにメディアで取り上げていただけたことに感謝しています。
学会に出るたびに、えらいおじさん達同士で「ブレスト・アウェアネスをどうやって広めればいいのか?」という議論が交わされています。
でもいつも思うんです。
・私たちは医学のプロであって、マーケティングのプロではないので、プロに依頼した方がいいのではないか?
・女性の生活習慣を年配の男性が提案するのは無理があるのではないか?
少し辛辣かもしれませんが、真実ではないでしょうか?
少なくとも私はちょうど乳がんの好発年齢である40代の女性なので、どうやったら乳房を見たり触ったりが生活習慣に近くなるのか?というのを考えてみました。
やはり1ヶ月に1回身構えてする場合は生活習慣とは言えないので、フェムテックジャパンの記事でこう提案しています。
1.身体を手で洗う
2.ボディやバストクリームで保湿する
3.下着を身につける際は鏡の前で
これなら、抵抗なく日常的に続けられる人がいることを願っています!!
よく、「セルフチェック(自己触診)の方法を教えてください」と言われます。
しかし、詳細に説明すればするほど、頭がこんがらがってショート→拒絶!
正しくできているかわからないという不安もあり、セルフチェックをしなくなってしまいます...。
ブレスト・アウェアネスはあくまでも「普段の状態を知っておく」生活習慣に位置付けられます。
日頃から自分の乳房の通常の形や感触を把握しておくことが大切で、この生活習慣を身につけることにより、異常や変化を早期に発見できますので、是非実践してみてください。
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「助産師さんにこそお願いしたい,ブレスト・アウェアネスの啓発」
連載 助産師の疑問に答える! 実践的おっぱい講座[5]─ 多角的な「胸」の知識
医学書院 助産雑誌 Vol.78 No.5 (2024年10月号)