乳がん治療後の母乳育児支援 - 第8回目助産師さんグルコンを終えて
3月31日(金)にグルコンを行い、16名の助産師さんがリアルタイムで参加してくださいました。
今回のテーマは「乳がん治療後の母乳育児支援」
この分野でたくさんの執筆や発表をされている、グループメンバーでもある氷見さんに発表をしていただきました。
講師:氷見 知子さん
桶谷式乳房管理法研修センター 教務主任
国際ラクテーション・コンサルタント
これまで何人もの乳がんサバイバーさんに母乳育児指導をされています。
【内容】
・乳がんと母乳育児
・乳がん後の母乳育児の安全性
・母乳育児の実際
・看護職の役割
私はこの発表を聞くのは2回目だったのですが
改めて、たくさんの助産師さんに聞いてほしい発表だなと思いました。
氷見さんはたくさんの乳がんサバイバーさんにインタビューをされています。
その中で
乳房を温存しても、放射線を照射しているため
おっぱいはあまり出ないのですが
「少し出ただけでも嬉しかった」
というお母さんの感想が、私の中で印象的でした。
しかし、患側はやはり出が悪く、赤ちゃんが吸わなくなってしまうことが多いため
3ヶ月目くらいに健側のみの授乳になることが多いそうです。
また、ハッとさせられたのは
授乳は再度、乳がんと向き合う経験であること
・乳がんの治療後だけど、飲ませて大丈夫だろうか?
・片方だから足りないだろうか?
・乳腺炎になるのも、私のおっぱいの質が悪いからだろうか?
授乳をすることで、また乳がんについて、自分のおっぱいについて色々考えるということ
たしかに考えるだろうなぁ・・・。
でもそれを傾聴してくれる助産師さんの存在ってありがたいだろうなぁと感じました。
以前、乳がん治療後に授乳をされた方のインタビューをさせていただいた時に
「妊娠中に授乳のことを相談できたのがすごく安心できてよかった」
と聞いたことがあります。
乳がんサバイバーさんが妊娠中から、授乳のことに関して相談できるシステムの構築
応援しています!!
グループメンバーの方の中には
乳がん治療後の方の母乳育児支援の経験がある方、ない方、どちらもいらっしゃいましたが
そこまで頻度が多くない、また実際に経験できる人数が限られているので
助産師さん同士で、情報交換ができる場は貴重である、と再認識しました。
次回は4/21(金)21時から テーマは「乳がんとメンタルヘルス」です。
乳がんの方は増えています。
あなたも仲間に加わって、一緒に勉強しませんか?
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