2022年12月14日Information Pregnancy loss 活動報告

不妊症・不育症ピアサポーター等の養成研修【医療従事者プログラム】を修了しました

私は自分自身が流産や子宮外妊娠を経験したことより、お腹の赤ちゃんを亡くされた方へピアサポート活動を行っています。

その一環で、日本助産師会が主催してくださった「不妊症・不育症ピアサポーター等の養成研修」を受講しました。



ピアサポーターと医療従事者の研修は別であり、尚且一つしか選べなかったので

どちらにしようか迷いましたが、医療従事者プログラムを選ぶことにしました。

かといって、私の職業は放射線科医なので、どう関わるのかって感じなんですけどね...(笑)



プログラムはオンラインの講義を5コマ受けた後に、zoom上で支援プログラム案の作成をグループで行うというものでした。

講義振り返り



不妊症の講義は、学生時代に受けたことがあり、また友人に不妊治療をしている人がいるため

検査や治療の流れは頭に入っていました。

しかし、自分が経験した不育症のことにはそれほどの知識はないと気付かされました。


不育症:原因の如何にかかわらず、流産を2回繰り返す状態

妊娠は成立するが、流産や死産を繰り返して生児が得られない状態(日本産科婦人科学会)


昔、勉強した時には、客観的に知識として入れていたものを
自分が経験した途端に主観が入り、心がえぐられるような気持ちがしました。


また表現として、「生児獲得」という言葉を使うのですが、それがとてもグサッときましたね。



里親・養子縁組制度の講義を聞くのは初めてでとても勉強になりました。

アメリカでは養子は珍しくないですし、また自分にステップキッズがいることからも

別に血のつながりがなくとも、家族として心から愛することができると思っていますので

この制度がもっと広がっていけばいいな、と考えています。



グリーフケアの講義も勉強になりましたが、同時にピアサポーターの役割について悩むようになりました。

自分自身も経験しており、心に傷を負っていることから、自分の心も守らないといけない中

ピアサポートは中途半端な気持ちで行うべきではない、というようなアドバイスもあり

「じゃあ一体何ができるんだろう」と何度も考えるようになりました。

グループワーク振り返り



11/20にzoon上でグループワークに参加しました。

私は時差があるので、夜の21時半からでした。

驚いたのが、その日だけで598名の方が参加されていることでした。

この問題にこんなに興味を持ってくれている人がいるなんて、とちょっと嬉しくなりました。



私のグループは病院で働いている助産師さんや行政で働いている助産師さんがいらっしゃり

当然ながら、放射線科医はおらず(笑)



誰も希望されなかったので、私が司会をすることを申し出たのですが

私、司会が下手なことをすっかり忘れており、ご迷惑をおかけしました。

でも発言しやすい雰囲気は作れたかなぁと感じております!



共通の悩みとしては

時間が限られている中、サポートが十分にできていないと感じている

なんと声をかけていいのか、がわからない

病院と行政のつながりがない

といったところでした。


最後に発表があたるグループがあると聞いていましたが

21グループもあるので、まず当たることはないと信じ切っていました。

しかし、まさかの最初に私のグループが呼ばれたのです!!

3秒ほど絶句した後

「きっと司会が発表するんだろう」としどろもどろに

自分のメモを頼りにまとまりのない発表をしました。



後でシラバスを見返すと

書記が資料を画面共有しますので、司会役となられた方は発表をお願いします

と書いてありました。

えぇー、書記の人、画面共有してくれなかったよー!



終わると、別のグループにいた知り合いの助産師さんが

「さとこ先生、こんな最初に当たるなんて、持ってますね!」

とLINEをくれたので、クスッと笑ってまぁいっか、と思いました。



今回学んだことをどう活かしていけるのかは、これからですが

とりあえず不妊症・不育症ピアサポーター等の養成研修【医療従事者プログラム】を修了しましたことをご報告させていただきました。