対談【助産師さんだからこそ知ってもらいたい乳がんのお話】のお知らせ
こんにちは!乳腺放射線科医のSatokoです!
8月末に【助産師さんだからこそ知ってもらいたい乳がんのお話】という対談イベントをすることにしました。
私がこれをやろうと思った大きな理由は二つ
助産師さんグルコンで感じた使命
これまでセミナーに参加してくれた助産師さん達を誘って、先月より
スタートメンバー12人で「ピンクリボン助産師さんグループ」をスタートさせました。
初めてのグルコンでは感動の嵐!
何故かというと金曜日の22時開催にも関わらず、全員出席いただきました(夜勤明けの方もいらっしゃいました)。
乳がんの勉強をしようと思った動機は様々ですが、向上心の高い、それでいて優しさがあふれている素敵な方ばかりでした。
加えて、私が身震いをしたのは
前回の講座で勉強したことを活かし、「ひょっとしたら乳がんかもしれない」と助産師さんが受診を勧めてくれ、その方が乳がんであったという報告を受けたことです。
「炎症性乳がんのことを講義で聞いていなければ、変な乳腺炎だなぁ、とスルーするところだった」と。
私は今は病院に勤めていませんが、ひとり患者さんを助けることができた、そんな気持ちで胸がいっぱいになりました。
授乳中のママ達に一番近い助産師さんたちが、乳がんの勉強をし、適切な受診を勧めてくれることで、助かる人は必ずいる!
そのことを再認識し、たくさんの助産師さんにリーチできるよう、努力しようと思ったのです。
AYA世代乳がん患者さんの葛藤
6月終わりから7月頭にかけて行われた日本乳癌学会にオンラインで参加し、その中に
「AYA世代乳がん患者の妊娠と出産」というシンポジウムがありました。
※ AYA世代: Adolescent and Young Adult(思春期・若年成人)15歳から39歳までの世代
私の以前勤めていた大学病院では、このテーマで乳腺外科と産婦人科が月に一回カンファレンスをしており、その頃から興味のあるテーマでした。
私はその当時30代前半、未婚で子供もおらず
子供が産みたかった私は「パートナーがいない場合、卵子凍結をしても妊娠率は低い」
とカンファレンスで繰り返し言われる現実に、勝手に憤りを感じていました。
時は流れ、結婚し、子供もひとり授かりましたが
その後流産、子宮外妊娠という辛い経験もしました。
その上で、今回の乳癌学会のシンポジウムで
若年性乳がんサポートコミュニティPink Ringの方の発表を拝聴
「MY STORY〜私の選択〜妊よう性温存についてAYA世代乳がん体験者10人の物語」
というリーフレットの内容をシェアしていただき
・子供が欲しいのに、上手くいかない現実
・ちゃんと説明できないけれど、子供が欲しいという強い想い
・子供がどうしても欲しいと強く思ったり、運命を受け入れようとあきらめモードになったりすること
にとても共感し、涙したのでした。
若くして乳がんになったからこその辛さ、葛藤があると思います。
乳がんの治療を終え、妊娠・出産・授乳をされる患者さんもいます。
そんな患者さんがいることを助産師さんにも知ってもらいたい、またその手助けとなる活動をしたい、と強く思いました。
テーマとゲストスピーカー
対談イベントのテーマは二つ、二人のゲストスピーカーの方にそれぞれお話いただきます。
テーマ1「授乳期乳がんの落とし穴」
昨年も一緒にセミナーを行いましたが、
39歳で授乳中に乳がんが見つかった永田美香さん
美香さんはしこりに気づいていたにも関わらず、受診が半年遅れてしまいました。
この理由には助産師さんが関わる、社会体制のスキマの問題があります。
乳がんと診断された時、どんな気持ちだったのか?
その経験を踏まえ、助産師さん含む医療者に何を伝えたいのか、をお話しいただきます。
まず現在の社会体制に問題意識を持っていただきたい、と思っています。
テーマ2「助産師さん本人が経験する乳がん治療と妊孕性の葛藤」
35歳で乳がんが見つかった青野さん
彼女は助産院を開業されている助産師さんで
私のピンクリボン助産師さんグループにも参加してくれています。
助産師として、AYA世代乳がんサバイバーとして、両方の立場から
身につけておくべき知識とは?
現在の体制で足りない部分とは?
現在進行形で悩む、乳がん治療と妊孕性の葛藤についてもお話していただきます。
【日時】
2022年8月26日(金) 22時ー23時
(遅い時間でごめんなさい、カリフォルニアは朝の6時です)
※アーカイブも後日視聴可能です。
【対象】
対象は助産師さんですが、ご興味のある方はどなたでも参加可能です。
【参加費】
500円
クレジットカードでのお支払いとなります。
※ピンクリボン助産師さんグループの方は無料です。
【お申し込み】
こちらからご登録ください。
参加登録された方には前日までにzoomリンクをお送りいたします。
最後にお願い
このブログを一人でも多くの助産師さん仲間にシェアしていただけると助かります。
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