2026年4月27日Information Pregnancy loss TOP-contents 活動報告

お話し会「あの時の自分に伝えたい、5年後の気持ち」を終えて

2025年4月25日にオンラインでお話し会を開催しました。

テーマは「あの時の自分に伝えたい5年後の気持ち」

リアルタイムで参加してくださった皆さま
勇気を出して、自分の経験や気持ちをシェアしてくださった皆さま
本当にありがとうございました。

早朝から感情を表出し、終わった時にはぐったり疲れましたが、「やってよかったなぁ」と思っています。


あの頃の私は

私は38歳のとき

  • 稽留流産
  • 子宮外妊娠(手術)
  • 稽留流産

と、立て続けに3回、Pregnancy Loss(妊娠の喪失)を経験しました。


その後、何かがぷっつーんと切れてしまい
私は眠れなくなり、食べられなくなり、笑えなくなりました。

小さい頃から「明るい」と褒められてきた自分が、表情を失いました。
インプットもアウトプットもできなくなり、仕事も休むことに。

2週間経っても、回復の兆しはなく、「このまま自分はどうなってしまうんだろう」と思いながら、不安でいっぱいでした。

どん底から少しずつ回復

しばらくは、自分の心身のケアにフォーカスすることにしました。

泣きたいときは泣いて、
朝、できるだけ散歩をして
自分の気持ちを言葉にしていく。

そんな小さなことを繰り返しながら、

少しずつ、少しずつ、
生活のリズムが戻ってきました。

2ヶ月後には頼まれていたセミナーの発表をどうにかこなし、
「講師の先生が明るくてよかった」という言葉に、また少し自分を取り戻しました。

講演をすることができ、自信にもつながりました。


「戻る」ではなく、「変わる」


1年半くらい経った頃、「前ほど泣かなくなっている」
そんな自分に気づきました。

そして5年が経った今、
あの頃のように心が大きく揺れることは、ほとんどなくなりました。

でも、元の自分に戻ったわけではありません。

価値観も、優先順位も、
確実に変わりました。

まるで、“以前の自分とは少し違う、新しい自分”になったような感覚です。


5年後の今、感じていること

5年経った今、海外ドラマでPregnancy Lossのシーンが出てきても、心が大きく揺れなくなりました。
毎年10月・年末・4月に感じていた「記念日反応」も、今年はずいぶん穏やかに過ごせるようになりました。

一方で、Move onすることへの罪悪感も感じました。

赤ちゃんのことを忘れていくのは薄情じゃないか、と。

でも、たどり着いた答えは——前向きに生きることは、失った存在を否定することではない。
あの子たちも、きっと私たちの幸せを願っている。

高校の同級生が描いてくれた絵の中で、赤ちゃんたちはキャッキャと楽しそうに笑っています。

「あなたの子どもなら、きっと明るく過ごしているよ」
——その言葉が、今も私の背中を支えています。

あの時の自分へ

もし、どん底にいたあの頃の自分に声をかけられるなら、こう伝えたいと思います。

  • 今は信じられないかもしれないけれど、少しずつ楽になるよ
  • 1年半後、あんまり泣かなくなるよ
  • 5年後、穏やかに日常を過ごしているよ

そして何より、「ちゃんと、また笑えるようになるよ」と伝えたいです。


これは、ひとつのストーリー

ただし、これはあくまで私個人のストーリーです。

回復のスピードも、感じ方も、
本当に人それぞれです。

すぐに立ち直れなくてもいい。
何年経っても揺れてもいい。

どんな形でも、その人のペースでいい。

そう思っています。


参加者の方々から

当日は、参加者の方が勇気を出して、
ご自身の経験を話してくださいました。

長い時間が経っても、ふと涙があふれること。
支える側に立つことへの迷い。
それでも、誰かの役に立ちたいという気持ち。

言葉は違っても、
その奥にある想いには、共通するものがありました。

そして改めて感じたのは、

「話すこと」「聞くこと」そのものに、意味がある
ということでした。


これからのこと


5年経ち、当事者意識は少しずつ薄れてきました。
それは自然なことで、悲しいことでもないと今は思えるようになってきました。

結局、私はその後子供を授かることはありませんでしたが、折り合いをつけ、毎日幸せに過ごしています。


今後は、プレコンセプションケアや不妊不育に関する研修・講演活動の中で、この経験を生かしていきたいと思っています。

また、ピアサポートグループは引き続き、細く長く続けていく予定です。

「今まで誰にも言ってないけど、まだモヤモヤしている」
そんな方は、勇気を出して参加してみてください。

Pregnancy Lossを一人で抱えていませんか?

ピアサポート

オンラインでのピアサポートグループ

お腹の赤ちゃんを急に失った悲しみに寄り添い、心をケアする体制がまだまだ整っていません。
最近経験して気持ちの行き場がない方、かなり前に経験したけれど、消化できていない方。泣いたり、話したり、聞いたり、なんでもよし。
ご都合の合うタイミングで参加していただければ、と思います。