2025年10月15日Breast Health Information

乳がん治療、日本で受ける?アメリカで受ける?迷ったときの考え方

私はここ数年、乳がんに関するオンライン医療相談を承っています。

ご相談をくださる方の多くは、私と同じアメリカ在住の日本人女性です。

その中でも多いのが

日本に帰って治療した方がいいのか、アメリカで治療を受けるべきか迷っています。

というご相談です。

言葉の壁、医療制度の違い、治療費、家族のサポート、育児環境…。

考えるべきことがたくさんあり、悩むのは当然のことです。



このブログでは、そんな迷いの中でどのようなポイントを考慮すべきかを整理していきます。


日本で治療するメリット・デメリット

メリット

・言葉が通じるので、医療者とのコミュニケーションがスムーズ

・言語の壁がなく、治療方針を理解しやすい

・国民皆保険制度があり、高額療養費制度の利用も可能

・家族や友人の支えを得やすい

・託児に親のサポートが期待できる

・妊孕性温存療法の助成が受けられる


デメリット

・「ドラッグロス」により、アメリカでは使える薬が日本では未承認の場合も

・一部の検査や治療薬が保険適用外になることがある

・渡航費用が必要

・住む場所の確保や役所での手続きが必要

・日本滞在が長期になる場合、アメリカに戻って来れるかどうかの確実な保証がない

アメリカで治療するメリット・デメリット

メリット

・ガイドラインに基づいた標準治療を専門施設で受けられる

・治療薬の選択肢が多く、治験も多い

・乳房再建手術へのハードルが低い

・患者支援プログラムが充実している

・アメリカにいる家族と過ごしながら治療できる

デメリット

・言葉の壁があり、治療方針の理解にさらなる不安を感じやすい

・通訳を頼んでも、質にばらつきがある

・意思決定時のストレスが大きくなりやすい

・保険の種類によって、治療費が高額になることがある

・小さな子供がいる場合、送り迎えや留守番の問題が大きい




治療する場所は「医学的な選択」だけでなく、「生活の選択」

乳がんの治療は、数ヶ月〜年単位に及ぶ長いプロセスです。

だからこそ大切なのは、医学的なベストだけでなく、

「治療と生活をどう両立するか」という生活のリアルを考えること。

実際のところ、答えは人それぞれ。

まさにケースバイケースです。

例えば——

駐在帯同でアメリカに来ていて、

パートナーが出張ばかりのワンオペ育児中であれば、

抗がん剤治療を続けながら日常を回すのはかなり大変です。

そんなときは、本帰国が近いなら、

「子どもと一緒に日本へ帰国して治療を受ける」という選択肢もあります。

一方で、グリーンカードを持ち、

これからもアメリカで暮らしていく予定の方にとっては、

長期で日本に滞在することで再入国や生活基盤への不安も生じます。

どちらを選んでも、一長一短。

だからこそ、

「自分と家族にとって一番安心できる方法」を一緒に整理することが大切です。


私がお手伝いできること

・治療方針の整理

・今の生活、家族の状況の整理

・日本とアメリカ、それぞれの医療制度やサポート体制の違いの説明

・希望に応じて、日本での病院探しのサポート



これまでにも、

「日本に帰国して治療を受ける」ことを選んだ方、

「アメリカに残って治療を続ける」ことを選んだ方、

どちらのケースもサポートしてきました。

ちなみに、私自身もアメリカで腹腔鏡手術を受け、なんと30分後に帰宅した経験があります(汗)。

あのスピード感とカルチャーショックは今でも忘れられません。

でもその経験があったからこそ、

アメリカの医療のリアルをお伝えできたり、

日本との違いに戸惑う方の気持ちに寄り添えるようになりました。



一人で抱え込まず、早いとこさとこ

乳がんと診断された瞬間から、

「これからどうしよう」と考え続ける日々が始まります。

治療の情報はあふれていますが、

“あなたの生活に合った選択”を一緒に整理できる人は、

実はそう多くありません。

オンライン医療相談では、

医師として、在米日本人女性として、そして小さな子供がいる母親として、

あなたの気持ちに寄り添いながらサポートします。


どうか一人で抱え込まずに。

あなたとご家族にとってベストな選択を、一緒に考えていきましょう!



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アメリカでの乳がん診療に寄り添う:在米日本人女性のためのシェアディシジョンメイキングのお手伝い

はじめに アメリカに住む日本人女性が乳がんと診断された時、治療に関する意思決定のプロセスは言語や慣習、ガイドラインの違いによってさらに複雑になることがあります。 私はここ数年、病院外でアメリカに住む日本人女性の乳がん診療 […]