助産師さん向け乳房超音波ハンズオン研修、初開催しました!
こんにちは!乳腺放射線科医のSatokoです。
6月22日(日)一時帰国のタイミングで、神奈川県川崎市にある麻生総合病院にて、助産師さん向けの乳房超音波ハンズオン研修を初めて開催しました。
定員は8名と小規模でしたが、まずはオンラインサロンのグループメンバーにご案内したところ、あっという間に満席に!
「やっぱり、こういう研修を求めている助産師さんは多いんだなぁ」と、改めてニーズの大きさを実感しました。
はじめて伺う病院だったのでドキドキでしたが、スタッフの方にもご協力いただき、無事に開催することができました。
座学+ハンズオンの2部構成
まずは、ベテラン検査技師・前田さんによる座学のセミナー。
エコー初心者にもわかりやすく、なおかつ助産師さんに役立ちそうな内容を丁寧にお話ししていただきました。

そして検査室に移動して、いよいよハンズオン実習。
「誰が最初にモデルになるの?」問題が起きないように(笑)、最初の説明のときは、私がモデル役に。
少し緊張がほぐれて、笑顔が増えた気がします。
その後4名ずつのグループに分かれ、2台のエコーを使って、実際にお互いの乳房をスキャンし合っていただきました。

この“スキャンし合う”というスタイル、なかなかハードルが高いかと思いきや…皆さん全く躊躇なく、自然に協力してくださって、さすが助産師さん!と感動してしまいました。
実は、女性同士であっても超音波検査士さん向けの研修などでは、ここまでお互いをスキャンし合うのはなかなか難しいのだそうです。

一人15分間、じっくりとスキャンの練習ができる時間を確保しました。実際に自分の手でプローブを握り、画像を描出する難しさやちょっとしたコツを体験することで、机上の知識だけでは得られない“リアル”な学びを深めていただけたのではないかと思います。

懇親会でランチ
研修のあとは、病院近くのキッズスペース付きのカフェに移動して、懇親会を開催。
私は子連れだったのですが、お子様ランチもあるし、外で遊んでいてくれるのでそこにしてよかったです。

普段オンラインで顔を合わせている皆さんと、リアルで会える喜びは格別!
助産師さん同士の会話も弾んでいました。

参加者のご感想

タンスの肥やしになっていたポケットエコーを活用したくて参加しました。
授乳中とそうでない乳房のエコー画像の違いなど、本だけでは分からなかった基礎をしっかり学べて感激しました。深さ設定やプローブの当て方、画像の見方も理解でき、長年眠っていたエコー機器がようやく活用できそうです。
助産師向けの実践的な研修は貴重で、本当にありがたく思います。

助産師
助産師を対象とした乳房エコーの研修は少なく、また実践できる機会はほぼない状況にあります。
助産師にも分かりやすく、また技師さんとの知識の違いも教えていただきながら分かりやすい講義でした。
また、実際にエコーをしながら画像を見て教えていただくことで、画像の見方や当て方、操作も含めてポイントが分かりやすく、楽しくまなぶことができました。
継続しないとまた分からなくなりそうなので、実施できる場の確保や普段から技師さんとやり取りする場が作れるようにしていくことも大事だと実感したので、より多職種連携や協働していきたいと思いました。
ピンクリボン助産師アカデミー、3年目にして一歩前へ
ピンクリボン助産師アカデミーを立ち上げて、気づけば3年。
ずっと「やりたい」と思っていたハンズオン研修を、ついに形にすることができました!
講師を務めてくださった超音波技師の方々、ご参加いただいた助産師の皆さん、そして協力してくださった麻生総合病院のスタッフの方、本当にありがとうございました。
今後も、"現場で役立つ知識と技術”を、助産師さんたちに届けられるように、私自身も学び続けていきます。
またお会いできる日を、心から楽しみにしています!
助産師さんが乳がんの勉強をすることで救える命があります

ピンクリボン助産師アカデミー
受診が遅れ、ステージが進行している妊娠・授乳期の乳がん授乳期乳がんの予後が悪いと言われています。
授乳期の乳がんを早期発見するために何かできることはないのか?と考え、助産師さんに特化した学習の場を提供し、継続的な学習をサポートしています。
一緒に学び、少しずつ社会を変えていきませんか?