抗がん剤の脱毛を減らす頭皮冷却装置
先週末に第30回日本乳癌学会が横浜で開催されました。
学会会場に行かずとも、 アメリカに住んでいる私も自宅からオンラインで参加でき、良い時代になったなぁと思います。
いろいろ学んだ事はあったのですが、1つシェアを。
抗がん剤の副作用の脱毛を防ぐ方法として、頭皮冷却装置の話題が上がっていました。
抗がん剤の副作用として、脱毛があり
髪の毛はおろか眉毛もまつげも抜けてしまいますよね。
周囲に与える印象もかなり違ってしまい
やっぱりなるべくなら脱毛したくないと言う感情があるかと思います(私ももちろんありますよー)。
抗がん剤を投与する際に頭を冷やして血管を収縮させることで
頭への血液のめぐりを抑制し、抗がん剤のめぐりも抑制して
頭部の毛根細胞へのダメージを抑えようとする、この頭部冷却装置。
ちょうど業者の方と機器展示場でzoomをしている時に紹介していただいたのですが
その後ランチョンセミナーでも実際の使用感や症例を拝見しました。
髪の毛が抜けるのも少なくなりますし、髪の毛が生えてくる速度も上がるそうです。
個人差はもちろんあるのですが、抜けていない人はびっくりするくらい抜けていない!!
キャップが頭にフィットする頭の小さい方はフィットが良いのに対し
頭の大きい方がフィットが悪いため、どうしても効果がまばらになってしまうそうです。
今までは欧米の会社からしか出ていなかったのですが、
スウェーデンから
DIGNICAP
イギリスから
PAXMAN
最近日本の会社「リーブ21」からも出て、キャップは日本人の頭の形に合わせて作られたようです!
セルガード
そんなこと言っても私は頭が大きいのでフィットしないわ〜と思って、少し悲しくなりました(涙)。
まだまだ導入している施設はたくさんはないかと思いますが 、試しても特にマイナスのない機械ですので、たくさんの病院に取り入れられ、抗がん剤治療をされる方の脱毛が少しでも少なくなることを願っています!
でもこういう類の機器は、保険点数が加算されないと、病院が負担するだけになり購入してもらえないことが多いので
ただ治療するのではなく、患者さんのQOLの向上にも価値がある、と国が理解してくれることが大事ですね!