9月28日は国際セーフアボーションデーです!
9月28日は、国際セーフアボーションデー(International Safe Abortion Day)です。
この日は、私たちが安全な中絶や流産の処置を求める権利があること、またリプロダクティブライツ(生殖に関する権利)を考える大切な機会です。
※英語のAbortionとは、中絶(Induced Abortion)と流産(Spontaneous Abortion)の総称
私がセーフアボーションについて知ったのは、自分がアメリカで稽留流産のマネージメントとして、経口中絶薬を服用したことがきっかけです。
https://jnapcdc.com/LA/periloss02
その後時間がかかったものの、日本でも経口中絶薬(メフィーゴパック)が承認されましたが、条件が非常に厳しい!
高いし、有床診療所じゃないといけないし、排出まで病院にいないといけない。
普及させようと思っているとは到底思えません。。
日本では、中絶や流産の処置として掻爬が主流ですが、確かに産婦人科の先生は安全に行ってくれています。
でもやはり、グローバルスタンダードの経口中絶薬を他の国のように選択しやすくすべきだと思います。
そして手術にしても薬にしても高い!罰金かのような値段であり、WHOはセーフアボーションは安価であることも条件としてあげています。
そうではないと、"安全でない中絶"を選んでしまうことも考えられるからです。
一方、アメリカでは2022年にアメリカ最高裁が「ロー対ウェイド判決」を覆す判決を下してから、複数の州で中絶が禁止に。
中絶禁止によって安全ではない中絶が増加し、女性の命に危険をもたらすリスクも高まっています。
アメリカでの中絶の約半数は、経口中絶薬を使用しています。
その背景を受け、保守派の考えをまとめたもの『Project 2025』では、経口中絶薬を市場から撤退させようという動きもあり、もしそうなってしまえば、安全ではない中絶は更に増えてしまいます。
世界保健機関(WHO)のデータによると、毎年約47,000人の女性が、安全でない中絶(unsafe abortion)が原因で命を落としています。
安全ではない中絶(unsafe abortion)
医療資格のない施術者による処置、針、ワイヤーなどの異物を体内に挿入、有害な薬物を使用する、身体的負担をかける(ぶつかる、縄跳びをする)
さらに、安全でない中絶によって、約500万人の女性が重篤な後遺症や健康被害を受けているとされています。
安全でない中絶がもたらすリスク
出血、感染症、不完全中絶、子宮の損傷による不妊、精神的なトラウマ
これらのケースは中絶が厳しく制限されている地域や医療インフラが整っていない国々で多く発生しています。
Abortion is healthcare ! (中絶は医療です)
すべての女性が安全で適切な中絶医療に安価にアクセスできることが重要であり、リプロダクティブライツの観点からも、これを保障することは国際的に認められた基本的な権利です。
9月28日の国際セーフアボーションデーをきっかけに、ひとりひとりがリプロダクティブライツについて考え、少しずつ声をあげてみてください!