フェムテックジャパンカレッジで、妊娠悪阻についての記事監修をしました
続きまして、第四弾は"妊娠悪阻"についての記事監修をさせていただきました。
何故この監修の依頼が私に来たのかは、甚だ疑問ではありましたが(笑)
少し前に出た『Nature』の妊娠悪阻の論文は知っていたので、お引き受けすることとしました!
妊娠悪阻というのは、つわりの重症化したもので、日常生活に支障をきたすレベルのものをいいます。
私の母は子供を4人産んでいますが、特に1人目と4人目を妊娠している時のつわりがかなりひどく
妊娠悪阻で入院していました。
「何を食べても飲んでも吐いて、胃液も吐いて、血も出るの。」
「お産は一日二日のことだから頑張れるけど、あのつわりは絶望的。向こう何ヶ月もこの状態が続くのかと思うと気が遠くなる。」
と言っていたのを覚えています。
我慢強い母がそう言うので、相当辛かったんだろうなぁと思います。
つわりももちろん嫌だし、辛いのですが、妊娠悪阻は日常生活に支障をきたすレベル。
しかし、その判断は誰がするのか、というと、ご自身や周りの方なんですね。
時々、このようなQ&Aを見かけます。
Q:更年期症状と更年期障害の違いはなんですか?
A:日常生活に支障があると、更年期障害になります。
「ええー、そこ自己判断なの??」
とびっくりされる方もいらっしゃると思いますが、こういうことって女性の健康課題にはよく見られます。
妊娠初期はまだ流産の可能性も高いため、職場や周りの人に妊娠のことを伝えていない、伝えたくない。
そのため、つわりがあってもついつい無理をしてしまう方もいらっしゃるかと思います。
でもやっぱり無理は禁物。しんどいな、と思ったら、無理をせず休むようにしてください。
性格的に我慢強い人はなおさら注意してくださいね。
最近、女性特有の健康支援が見直されてきています。
女性特有の健康課題は歴史的に重要視されておらず、研究も遅れをとっていました。
男性の研究者が多かったことも原因にあげられますが
月経異常や妊娠、出産、産後のトラブル、更年期障害など
女性ホルモンの影響を受ける健康課題はおざなりになってきた傾向があります。
それもあり、妊娠悪阻についての論文が『Nature』に掲載されたことは大きな一歩だったと
個人的には感じています。
あんまり面白くはない記事ですが(笑)、ご一読ください!
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